「投資信託をしてみたいけどネガティブな評判は本当?」
「投資信託で失敗したくない」
「投資信託をやめとくべきか迷っている」
投資信託は難しいイメージの投資が専門家に任せられ初心者でも手軽に初められる資産運用先として人気の一つです。
しかし、やめたほうがいいというネガティブな意見もあって、迷っているか方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
- 投資信託をやめた方がいいと言われる理由
- やめたほうがいい人の特徴
- 投資信託をおすすめする3つの理由
- 買うときのコツ
ぜひこの記事を参考に、投資信託に対するモヤモヤを解消して、資産運用を始めてみましょう。
投資信託をやめたほうがいいと言われる4つの理由
投資信託をやめたほうがいいと言われる理由には以下の4つがあります。
- 元本割れのリスクがある
- 短期で利益が出るとは限らない
- 保有するだけで手数料がかかる
- 商品選びが難しい
これら4つのやめたほうがいい理由は、デメリットというよりも投資信託を活用するうえで最低限知って置くべき条件です。
以下で詳しく解説します。
1.元本割れのリスクがある
投資信託は元本が保証されておらず、投資した額よりも下がる可能性があります。
なぜなら投資信託を構成している金融商品(株、債券、金など)の値段が、市場のニーズで決まるからです。
1口あたり1万円で買ったときよりも売りが優勢になれば、どんどん値が下がっていきます。
銀行で買ったら安心というイメージを持つ人もいますが、買った場所に関係なく元本割れのリスクはどの商品にも存在します。
思わぬ損失が出る事もあり、全てを予測するのは難しいものです。
投資信託は価格が変動しており、どの商品もマイナスの収支になる可能性があることを理解したうえで購入しましょう。
2.短期で利益が出るとは限らない
投資信託の内容は安定性のある債券や株のまとめ商品が多いです。
値動きの幅が少ないので大きな利益が取りにくい商品になります。
しかし、大きな損もないため安定し短期よりも長期で運用することに向いています。
投資といえば、一発〇十万円を得たという意見もSNSで目にし、一発逆転もあるのでは?というイメージを持ってしまうかもしれません。
投資信託はギャンブル的なものでもないため短期で利益を取りたい人には向いていないでしょう。
3.保有するだけで手数料がかかる
投資信託は、購入手数料、信託報酬という2つの手数料がかかります。
また解約時に銘柄によって信託財産留保額が発生します。
特に信託報酬は運用中にかかる手数料で、日割で計算され引かれていきます。投資信託は購入して終わりではなく、運用費用もかかる事を頭に入れておきましょう。
各証券会社によってこれらの手数料が異なっていますので比較したうえで始める事をおすすめします。
4.商品選びが難しい
投資信託の商品は約6,000本もあり、自分に合った商品選びが難しいのも始めにくい理由の一つです。
投資目的や目標金額など、譲れないものを決めて商品を選ぶのがコツになります。
専門家に相談することも一つの方法ですが手数料目的に勧めてくる銀行や証券会社もいるので気をつけましょう。
なお、ネット証券なら窓口を介さないため、手数料を低く抑えられます。
たとえば、
投資信託購入先 | 申込手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
---|---|---|---|
SBI証券(ネット証券) | 原則無料 | 純資産総額に対して、最大年率3.1%(税込3.41%) | 買付時の基準価額に対して最大0.6%、換金時の基準価額に対して最大3.5%)(非課税) |
りそな銀行(実店舗) | 申し込み金額に対して最大3.3%(税込) | 純資産総額に対して年最大2.420%(税込) | 基準価額に対して最大0.5% |
しかも口座開設は無料です。
手続きに時間がかかるため、今のうちに以下のリンクから申し込んでおくことをおすすめします。
投資信託をやめたほうがいい人の4つの特徴
次に投資信託をやめたほうがいい人の特徴を4つ紹介します。
- すぐにお金を増やしたい人
- デイトレードのような売買をしたい人
- 少ない資産を切り崩して投資する人
- 株主優待を受けれると勘違いする人
一攫千金のような願望のある人や、投資信託を株のような感覚で購入しようとする人に見られる特徴です。
自分に当てはまらないか、以下の章で確認してみてください。
1.短期でお金を増やしたい
投資信託はギャンブル要素が強い投資商品ではないことを理解しておきましょう。
投資信託の特徴は分散型投資になっており、バランスを重視した投資法になるからです。
投資先の一つが上がっても他が下がれば利益は少なく、他の商品が思ったより上がらない場合もあり大きく利益はとれません。
短期間で大金が手に入るということは見込めませんので、早く増やしたい方は、FXや個別株に投資するほうがよいでしょう。
2.投資先を自分で選びたい人
個別株のように、自分で応援する企業の銘柄を保有し運用したい人には向いていません。
投資信託は投資先が自分で決められずセット商品として販売されています。
例えば投資信託のランキング上位にある商品の中身は以下の通りです。
商品名 | 組み入れ銘柄 |
三菱UFJ-eMAXIS Slim全世界株式 | マイクロソフト、アマゾン、アルファベットA・C、ブロードコム、テスラなど |
日本好配当リバランスオープン | 川崎汽船、ひろぎんホールディングス、かんぽ生命、アイシンなど |
参考:みんかぶランキング
自分が買いたい企業の株が必ずしも入っているわけではないので、運用を自分の力量で操作していきたい人には向いていない商品となります。
3.余剰資金がない人
投資するとお金が増えるというイメージから、貯金や生活資金を切り詰めて運用する人には向いていません。
そういった方は、投資自体を控えることを避けたほうがいいでしょう。
投資信託も市場の動きで変動するリスクを持っています。
余剰資金が少なくギリギリで運用してしまうと、リスクを許容できるメンタルが保てなくなる状況に陥るので精神衛生上よくない投資の仕方になります。
4.株主優待を受けたい人
投資信託を個別株と勘違いしている人にみられる考えです。
投資信託は投資先から株主優待をもらえるわけではありません。
投資家からお金を集めた信託銀行が、銀行名義で売買をおこなう仕組みです。
購入した株の名義が「信託銀行」となるので、個人への優待ではなく信託銀行が受け取ることになります。
やめたほうがいい投資信託をおすすめする3つの理由
これまで投資信託やめたほうがいいと言われることについて解説しました。
しかし、投資信託は投資の中でも国が勧める初心者にとっても利用しやすい商品です。
その理由は以下の3つです。
- 少額からの運用
- プロに任せて運用
- 高い透明性の商品
次の章では、投資信託のメリットにもなるこの3つの理由を解説します。
1.少額から始められる
投資信託はまとまった大きなお金がなくても始められる商品です。
ほとんどの証券会社で投信積立は100円から始められるところが多くなっています。
証券会社 | 積立最低額 |
SBI証券 | 100円から可能(Vポイントの併用OK) |
マネックス証券 | 100円から可能 |
楽天証券 | 100円から可能 |
その理由には、投資信託の仕組みにあります。
投資信託は投資家から集めたお金を一つの資金として運用するので少額から始められるということです。
不動産投資や株であれば何十万と事前に用意しないといけない分、ハードルが低く初心者に向いているといえます。
2.投資のプロが運用してくれる
投資信託はファンドマネージャーと言われる投資のプロが運用します。
個人で株などを運用する場合のデメリットとして以下があげられます。
- 値動きを毎日チェックする手間がある
- 値動きに一喜一憂しがちで精神的に疲れる
- 細かく経済にアンテナをはっていないといけない
投資商品全ての知識の必要もいらず、運用を任せるだけでコツコツ資産を作っていけるので投資初心者にもおすすめです。
3.高い透明性の商品で信用できる
投資信託は社会的にも信用できる商品です。
定期的に監査法人などによる監査を受けているため詐欺的なものでもなく、投資したお金がほとんどなくなるようなリスクの高い商品でもありません。
各投資信託の商品は取引価格である基準価額が公表されておりメディアで確認できます。
また預けた資金が全てなくなるということもない商品です。
投資信託の仕組み上、仮に投資信託にたずさわる各機関が破綻したとしても、投資家が預けたお金は、投資額にかかわらず制度的に守られるようになっています。
引用:投資信託協会
投資信託は、販売会社・信託銀行・運用会社の3社が支え合っています。
- 販売会社が破綻すれば、別の販売会社に移管される
- 信託会社が破綻すれば、別の信託会社に移管か破綻時の基準価額で解約される
- 運用会社が破綻すれば、別の運用会社に引き継がれるか繰上償還される
どれか一社が破綻しても投資を続ける仕組みができています。
投資信託を買うときの5つのコツ
次に投資信託を買う時の以下5つのコツを解説します。
- 手数料を気にする
- 自分が投資する商品を理解しておく
- 過去の運用実績を確認する
- 短期的に損しても売らない
- ドルコスト平均法を活用する
投資信託を始める際の注意点でもありますので参考にしてみてください。
1.販売手数料の安い証券会社を選ぶ
投資信託を始める際に一番気にかけるべきなのは手数料です。
いざ始めてみたものの、手数料が多く取られてせっかくの利益が目減りするばかりでは本末転倒になります。
各証券会社によって手数料が違うため、自分にあったサービスの検討してください。
リスク・リターンが高めの場合は年率で1.5%程度が多いですが、低めの場合は0.5%未満のものもあります。
ネット証券では実店舗にくらべ人件費が少ないので、手数料が低く抑えられています。
以下はネット証券にある手数料を表にしました。
実店舗の証券会社 | ネット証券手数料 |
|
|
このように、実店舗のある証券会社は手数料を設定しています。
ネット証券でも若干異なるので、購入の際は事前確認をしましょう。
2.投資先の商品を理解しておく
投資信託はプロに任せられるメリットがありますが、なにもしない・ほったらかしで全てを任せるのはよくありません。
検討している投資信託の投資先商品について特徴を理解しておくことでリスクへの構えや許容度がみえてきます。
また自分の資産目標にも達成へとつながります。
大切なお金の命運を託すことになるため、購入する商品について詳細を把握しておきましょう。
3.過去の運用実績に目を通す
過去の運用実績をチェックすることも投資信託を選ぶ重要な要素になります。
とくに景気がいい時期は、ほとんどの商品が右肩上がりでいい成績が多いため、景気が悪い時期のデータを見ることがコツになります。
直近の利回りだけでなく5年以上の長期利回りを確認するとファンドの良し悪しが把握できます。
4.短期的に損をしても売らない
投資信託は長期的な目線で運用することが大事です。
投資期間が短期の場合は、元本割れをする確率は高いとされています。
初心者の多くは、下がったからといって慌てて売りたくなる気持ちになりますが、一時的なもので後に上がって利益になるからです。
また、長く運用することで複利効果を得られますが、短期投資ではこの複利効果は得にくくなりリターンが少なくなります。
値動きで一喜一憂するのはメンタルが左右され疲れてしまいます。
そのため毎日の値動きをチェックする必要はありません。数か月に1回くらいの頻度で十分ですよ。
5.ドルコスト平均法を活用する
以下のようなドルコスト平均法を使うことで上手く相場の波にのって運用することができます。
上がっても下がっても定期的に定額積み立てていく手法です。
証券会社にも毎月定額を積み立てるシステムがあります。
この手法をすることで、安い時に多く買い、高い時は少なく買うという結果になり、平均化された買い方となります。
リスクを抑える投資となるのでメンタル面にも優しい運用のコツです。
この記事を参考に、正しい投資方法を理解して、投資信託を始めてみましょう。
ちなみに投資信託を購入するなら、業界最安値水準の松井証券がおすすめです。
今なら新規口座開設で手数料最大10,000円キャッシュバックもあるのでぜひ検討してみてください。